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スタッフブログ 2018年まで

スタッフブログ 2015年~2018年まで

何のための保険?

2016-02-12
 事故のご相談を受けている中で、「何のための保険?」とお客様からご不満のお言葉をいただくことがあります。
一番多いのが自動車事故をされた際、翌年の保険料が高くなる旨を伝え、場合によっては自己負担という選択をわたしたちから提案した時です。
特に、お客様側がどちらかというと被害者(過失が少ない)の場合、まさに踏んだり蹴ったりとしか言いようがありません。
 さかのぼること2013年10月より、多くの保険会社がノンフリート等級制度を改定しました。端的に言うと何十年も事故で保険を請求したことが無かった方でさえも、たまたまの保険請求で翌年からの保険料の値上がりが改定前より激しくなってしまいます。
本来であれば、事故があっての保険ですが、請求することによってのデメリットをお客様に伝え理解いただくこともわたしたち代理店の責務です。
保険料の高い安いだけならまだ、ましかもしれません。誰もわからない未来に向って、損害保険会社から加入を辞退してくる最悪の場面まで説明することは、わたしたちにとって本意ではありません。損害保険会社も公共性の高い業務を行なっているとはいえ民間企業です。
もし、事故や交通違反が多い方、持病をお持ちで運転が危険だと思われる方を選別なく契約を引き受けた結果、事故が増え保険金の支払いが増大することは巡り巡って全てのお客様の保険料を値上げしなくてはならなくなる事態が生じます。
もっとも、請求することによって翌年以降の等級や保険料に影響するのは、ノンフリートにおいては【対人賠償】【対物賠償】【お客様の車両(例外有り)】の主要3項目で、多種多様な特約の請求はほとんど該当しません。また、事故直後から軽微で保険を請求しない可能性が高いと思われるケースがあります。そのような場合でも保険会社の介入は可能です(注)。
通常通り、調査や交渉をした最終局面で保険請求をするかしないかをご判断いただければよいのでそこはご安心ください。
最近、某保険会社で颯爽と事故担当者が事故直後の現場に向うような印象を受けるCMが放映されてます。レッカーサービス等は手配可能ですが、保険会社の事故担当者が現場に駆けつけることはまずありません。
第一に、警察(または救急車)への連絡です。警察を呼ばないことは被害者にとって不利益でしかなく、事故の経緯や現場の状況等を記録することが優先です。そして落ち着いてからの保険会社への連絡で構わないのです。そうは言っても、慣れてなければ動揺してしまうのは仕方がないことです。
そのような時、普段接しているわたしたちの声を聞くことで安心していただけるようでしたら遠慮なくご一報ください。
 もちろん、皆様におかれましては事故が無いことを願うばかりです。
 
(注)お客様が無過失である事故は除きます。

                            (今回のコラムはY1が担当しました)
 
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